大人の発達障害/キャリアガイダンス【前篇】

⚠︎:発達障害は先天的な脳の発達の偏りなので、親の躾や環境、また、本人のせいでもありません。発達障害をややこしくしているのは、無理解、無知からくる不適切な対応などでさまざまな神経症や精神疾患を併発したことによる二次障害といえます。

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

なりたいものになる。

誰にでも夢や希望はありますし、資格云々はありますが誰でもが“就きたい職業に就く自由”があります。

しかし特性があると、一般には向いていないとされる職業があるのも事実です。特性に関しては努力次第でどうにかなる問題ではない部分もあるからです。(※ASD、ADHD、LDなどひとまとめに発達障害として話をしているので、ひとつひとつの特性についての詳細は省きます)

  • 小さな見落としやケアレスミスが事故に繋がる可能性がある運輸関係
  • 複数のタスクを同時にこなす必要がある飲食業(料理人・ホール)
  • 変更に対し臨機応変さが求められる旅行業
  • 柔軟な対応が求められる顧客窓口(コールセンター・窓口業務など)
  • 管理能力や高度な協調性、スキルが求められる人事、経理

これらは一般的に発達障害を持つ人には不向きと言われています。

では、向いている職業を考えてみましょう。

  • 視覚優位で視覚的な才能が活かせるカメラマン、各種デザイナー、イラストレーター、画家、広告・映像関係(クリエイティブ系)、漫画家など
  • 人と密に関わるよりも機械などが相手の各種技師、整備士、技工士、校正校閲士、プログラマー、システムエンジニアなど
  • 変化に富み、刺激のある記者、マスコミ関係、カメラマン、警察官、プロデューサーなど
  • 専門的知識を活用する学者、研究者など

私は一時期F1レーサーに憧れたことがありましたが、オートバイ以外の運転がからっきしダメでド下手なので、周りから運転免許取得も止められたくらいです。もはやレーサー云々の話ではありません(笑)

夢と現実は違うものです。

発達障害でいわゆる【手帳】を持っている人もいます。手帳がなくても、周りに特性をカミングアウトしてのオープン就労、逆に一切伝えないクローズド就労があります。

雇用側に障がい(特性)を伝え、特性に応じた配慮をお願いして働くことをオープン就労と言い、雇用側に一切の特性を伝えず配慮も求めないで働くことをクローズド就労と言います。

クローズド就労は一般枠就労、手帳があり障害告知をし特性に応じた配慮をお願いして働くと障害者枠になります。

オープン、クローズドどちらにもメリット、デメリットがあり、特性の種類や度合いによってはオープン就労が良いケースもあります。

メリット、デメリットについて説明します。

【オープン就労メリット】
▶︎職業選択肢が広く、正規雇用が多い。
▶︎給与面で一般従業員と同等。
▶︎特別扱いされない。
▶︎理解がないなど偏見の目で見られない。

【オープン就労デメリット】
▷正規雇用枠が少なくなる。
▷障害者支援制度があっても使えない。
▷ジョブコーチが会社に訪問しても支援できない。
▷さまざまな能力を求められるので特性にマッチした仕事を探すのが難しい。
▷特性に理解のある上司や産業医がいるとは限らない。
▷医療機関への通院時間の確保が難しい。
【障害者枠メリット】
▶︎障害者支援センター、民間の就労支援事業所からジョブコーチなど支援が受けられる。
▶︎障害者雇用2%枠が使える。
▶︎ハローワークにも専門の支援部署があり相談できる。
▶︎障害程度によるが、助成金などの経済的支援が受けられる場合がある。
▶︎特性に応じ、仕事内容/職場環境/労働時間などに配慮してもらえる。
▶︎臨機応変さを求められず、決められた仕事だけをこなしていけばよい職場が多い。
▶︎医療機関受診や通院に対し理解してもらえる。

【障害者枠デメリット】
▷障害者手帳を取得しなくてはならず、大人の発達障害を診断できる医療機関を探して受診したり、場合によっては保護者からの聞き取りがあって手間も時間もかかる。
▷一般就労と比べ給与面や待遇に差がある。
▷正規雇用よりも派遣やパートタイマーが多い。
▷障害程度によるが、助成金などの経済的支援が受けられる場合がある。
▷職場で障害(特性)開示の必要があるので特別扱いされることが増え、精神的負担になる人もいる。
▷大学で専門知識を身に付けても、仕事内容は単純労働や定型作業が多く、学んだことが役に立たないことも多い。

などがあります。

後篇では周囲の人たちがどのように接していくと上手くいくのか?のコツなどをお話しします。

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マルチタスクを考える【2】

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

【1】ではマルチタスクのメリットについて書きました。

【2】ではデメリットについて書こうと思います。

ビジネス上でのマルチタスクには、はっきりと向き不向きが表れます。

マルチタスクに向いている人は時間を有効に使いながら、効率よく同時進行で幾つもの作業(仕事)を進められます。

ですが、不向きな人では、トラブルが発生したり予定通りに進まなかった時にキャパシティオーバーになり、臨機応変に作業内容の修正やタスク入れ替えができず、作業全体の進捗状況を把握できません。

また、マルチタスクでは並行して幾つもの作業をおこなっているので、作業内容はもちろん気持ちの切り替えをスムーズにおこなわなくてはならず、その切り替えが苦手な人には精神的負担が大きくなります。

時間的な焦りも感じやすくなりますから、これは脳に大きな負荷をかけることになります。

マルチタスクが向いている人は作業、気持ちの“切り替え(スイッチング)が上手い”人で、作業や気持ちの切り替えが苦手な人にマルチタスクはあまり向いていないようです。

しかし大きな強みもあります。

一つの作業に集中し仕事を進めるシングルタスクに向いている人は、柔軟で臨機応変は苦手でも、慎重で丁寧な仕事ぶりからその能力を発揮できる場所があります。その集中力がスバ抜けていることもあり、その場合、通常必要とされる時間を大幅に短縮してできることがあります。

マルチタスクが得意の人は複数の作業を同時進行でこなすことが武器ならば、シングルタスクが得意の人は一つの作業に要する時間を大幅に短縮できることが武器だと言えます。

例えば1週間で3つの仕事を終わらせなくてはならないところを、5つ終わらせることができる可能性を秘めているということです。これはこれで効率的と言えます。

どちらにもメリット、デメリットがありますから、優劣の問題ではないということです。

自分がどちらに向いているのか見い出すことも大切ですが、その人がどちらに向いていて業務に活かしていけるかは、上司や組織のマネジメント能力が問われることでもあります。

自分がどちら寄りなのかがわかると適職が見つけやすくなるかもしれませんし、その人材を見極め上手に活かすことができれば、その組織は生産性の高い組織になり得るかもしれませんね。

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