ココロはいとも簡単に操作され、気づかないうちにアレコレ思い込まされたり勘違いしている【1】

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

社会生活を送る中で人は些細なことから人生を左右する大きなことまで、あらゆる選択の日々を送っています。

「お昼は何を食べようか」「晩ご飯は何を作ろうか」「シャンプー変えてみようかな」といった小さな選択→決定から、「クルマはどのタイプがいいか」「病院に行くか行かないか」「家を買うか借りるか、マンションか戸建か」「転職するかしないか」など比較的大きな選択→決定まで、どんな選択もまったくしない日は一日もありません。

意思決定を『すべて自分一人で決めている』『誰のどんな影響も受けてないもんね』なんて思っているアナタ・・・そんなアナタに今回はいろいろな認知バイアス詰め合わせセットをお届けしたいと思います。

脳科学や社会学、心理学だけでなく、学校でも個人的には中学生あたりから認知バイアスについて教えてもいいと思っています。例えば道徳や総合の科目あたりで。

思い込みや思考の偏りはなぜ生まれるのか?認知バイアスにはどんな種類があるのか?などなかなか面白い授業ができそうです。

以前、“錯覚”という記事でバーナム効果などサラッと書いたので記憶にある人もいるかもしれません。企業広告に政治的プロパガンダ、SNS、と私たちは気付かぬうちに実に多くの無作為、作為的なバイアスに影響を受けながら意思決定をしています(誘導されている?)

認知バイアスは誰にでもある思考の偏り/思い込みです。いくら「自分はちゃんと物事を客観的に見れている」と思っていても、実は誰もが自分を客観的に見ることは苦手なものなのです。“自分を客観的に”、これこそが前回、前々回で話をしたメタ認知に当たります。

【自己奉仕バイアス】

同じ失敗でも他者の時は「その人に原因がある」と感じ、自分の時には「外的要因があった」と感じることです。

例)Aさんが忘れ物をした時には「出かける前にちゃんと確認しないから、いつもドジだからもう!」と感じ、自分が忘れ物をしてしまった時には「出かける前に宅配便が来たから/昨夜彼女(彼氏)が遅くに来たから・・・」などと忘れ物をした原因を外的要因に関連づけて考えます。

この自己奉仕バイアス、めちゃくちゃ厄介です。なぜなら、他者からは“自分のことは棚に上げて偉そうに”と映るからです。

【確証バイアス】

自分の仮説や根拠のないジンクスを信じてしまい、反証する意見や情報を無視するのが確証バイアスです。

例)AB型の人って二面性があって付き合いにくい/A型は神経質だ←人は誰でも多面性を持ってますし、几帳面であることに血液型は無関係です。

アイツは雨男だから←たまたま雨が続いただけで雨男と思い込む。黒猫は不吉だ←大昔、魔女狩りがあった時代から悪魔の使いと言われていますが、黒猫はただ毛の色が黒いだけで不吉でも何でもありません。黒が不吉と考えるバイアスですね。黒猫にとっては迷惑以外の何ものでもないでしょう。

確証バイアスは誰にでも見られるかなり強力なバイアスですので、心当たりがある人も多いのではないでしょうか。

長くなりましたので2回に分けます。次回は認知バイアス三昧でお届けしようと思います。

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“注意”をADHD(ADD)の特性から考える

一応緊急事態宣言は解除されましたね。まだまだ油断はできない状況に変わりはない中で、急に暑くなり、それでもマスクを外すことはできず、今度は熱中症にも注意しなければいけなくなりそうです。

お元気ですか?メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

さて今回は、生活していく上でいろいろな場面で必要となる能力、【注意】について、その種類や役割を、また、学校生活や家庭、社会生活でも困り感が出やすいADHD(ADD)の特徴と照らし合わせながら見ていきたいと思います。

軽くADHDのおさらいと、【注意】の種類やどのような場面でそれらの能力が使われるのかについて説明します。

ADHDは大きく3つのタイプに分けられます。

  • 多動/衝動性優勢
  • 不注意優勢
  • 上記を併せ持つ混合型

です。それぞれどのような特徴があるのかは発達障害のコラムを参照してください。

次に【注意】の種類や機能についてお話します。前回“分割的注意”とは?でお話しましたが、他にも幾つかの【注意】があります。

集中的注意(持続性注意)

選択的注意

分割的注意(分配性注意)

転換的注意

被る部分もありますが、例を挙げながらそれぞれの【注意】を説明します。

集中的注意(持続性注意): 一つのことに集中力を持続する機能(読書、テスト、書類をまとめる、作文を書く、授業を受ける、何かの作業をする、など)。

選択的注意:選択的注意には、今の自分にとって重要な情報を集める、不要な情報を遮断する、という二つの機能があります。 いろいろな情報から、自分に必要な情報を選択し集中する(ラジオを聴きながら勉強or仕事、散歩しながら献立を考える、など)。

分割的注意(分配性注意): 同時に一つ以上の情報に注意を向けながら行動する(複数で会話する、電話しながらメモを取る、運転しながら話をする、など)。

転換的注意: 一つのことに集中している時に、別のことに気付いて注意を切り替える(テレビを見ていて電話が鳴ったらすぐに話ができても気付かない、テレビを見ていて電話に気付かない、など)。

1日にどのような【注意】機能を使っているのか例を挙げ、見ていきましょう。あえて書き出すと、呼吸のように無意識且つ連続的に使っていることがわかります。

<設定>:週末。自宅に要介護の家族がおり、ヘルパーさんが訪問中なので、その間に近くのスーパーへ買い物に行った。

買い物帰りに友人に声をかけられました。週末で人も多く騒がしい街中、そんな場所で友人の声(話)に注意を向けます。← 選択的注意

久しぶりの友人との楽しい会話に注意を向け続けます。← 集中的注意(持続性注意)

会話を楽しんでいるとヘルパーさんから電話がかかってきたので、一旦話を止め、ヘルパーさんと話します。← 転換的注意

電話を切り、またすぐに友人と歩きながら話を続けます。← 転換的注意

道幅が狭い場所に差し掛かり、話をしながら後ろから来る自転車や車も意識します。← 分割的注意

何となくイメージできたでしょうか。

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