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昨今オフィス事情

メンタル・イデア・ラボ、AEのスミです。

先日インターネットで面白いニュース記事を読みました。

コロナによって在宅ワークやテレワークが増えたことで、オフィスの縮小傾向にあることは周知のとおりです。その結果、新たな課題が生じました。それはコミュニケーション不足や交流不足です。

実際にその記事では社員がコミュニケーション不足や交流不足を不安に思っているという内容が書かれていました。

そこで最近ではオフィスを働く場からコミュニケーションや交流の場へと変化させようとしている、というのです。もちろん、それが可能な企業や難しい企業があります。業界にもよるでしょうし、業種や職種にもよるでしょう。

テレワークや在宅ワークが一定の広がりを見せる一方で、やはりコミュニケーションや交流は人が人らしく生きていく上で必要な要素です。

まして仕事はチームでおこなうことがほとんどで、チーム内のコミュニケーションや交流が少なくなるテレワークや在宅ワークに不安を抱くことは当然で、至極まっとうな欲求だと思います。

オフィスを働く場からコミュニケーションや交流の場へ移行できる職種、企業はまだ少なく、またそれが可能な職種も限られます。コロナが生んだ新しい職場の形のひとつのトピックでしょう。これが善ということではありません。

一方、このほどパナソニックは週休3日制を試験導入するようです。これもパナソニック内でも全職種ということではないようで、人事や経理など比較的在宅ワークやテレワークと親和性のある部署やグループ会社の社員を対象にしているようです。

日本電気は週休3日制を既に導入しており、日立製作所も検討しているようです。大企業ならではの試みだと思いますが、個人的に取引先は大変かもしれないな、とふと思いました。

部署にもよるのでしょうが、急ぎの連絡を取りたくても担当者がお休みでは動けないという弊害です。代理の人が上手く引き継いでくれていればまだいいのですが、案外そうでもないケースが多く、また代理の人に判断を仰いでも判断まではできない場合がほとんどだからです。

結局休日にまで携帯電話やメールなどで追いかけることになります。実際私は土日ですら、そういう場面を体験したことがあります。月曜日が締め切り、前週の金曜日までにチェックの返事をもらわないと間に合わないということがあり、結局土日に担当者を捕まえて間に合わせたという経験は何度もあります。締め切りを延ばしてくれればいいのですが、締め切りは延ばされません。当然予めスケジュールを立てますが、そのとおりにはなかなか上手くいかないのが現実です。

週休3日制の弊害は周囲の取引先にも及ぶことを危惧していて、どういうことかというと取引先がそれに合わせて動くことになり、徹夜になったり残業の毎日になる、ということです。立場が弱い取引先の従業員の働き方が、週休3日制のスケジュールに追われて一層多忙になり疲弊してしまっては、週休3日制はその企業の独りよがりで、世間には良いイメージを与えることはできても、その実、誰かの犠牲の上に成り立っている、ということになりかねないと思われます。

週休3日制を導入しその制度を活用する側の意識(週休3日制を導入した企業の従業員の意識)が、取引先も含めた周囲の人たちに対しどこまで考えられるかが問われるなと思いました。

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大人の発達障害/キャリアガイダンス【後篇】

⚠︎:発達障害は先天的な脳の発達の偏りなので、親の躾や環境、また、本人のせいでもありません。発達障害をややこしくしているのは、無理解、無知からくる不適切な対応などでさまざまな神経症や精神疾患を併発したことによる二次障害といえます。

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

より働きやすくするために今すぐ就労と考えず、就労支援(ハローワーク/民間事業所)をパイプにして、ソーシャルスキルを身につけながら一緒に就労を考えてもらえる機関も増えてきました。

豊富なノウハウを持つ就労支援事業所を活用し、ジョブコーチに力を借りることで、一人で不安や困り感を抱えず自分に合ったペースで就労を目指せるので、上手に活用してもらいたいと思っています。

特性から本人も周りも困り感を感じやすい発達障害ですが、簡単な接し方のコツを覚えることで双方共にラクになります。

「え、わざわざそんなこと?」と思うかもしれませんし、「そんなの甘えだろう」と考える人もいるかもしれません。こればかりは感じ方の差なので、私にはどうすることもできませんが、“あなたの大切な人”がそうだと考えてみるとどうでしょうか。

●何かあったらいつでも相談できる体制を整えておく。

●本人が感情的(キレる、パニックになる)になった時には冷静に対応し、こちらが感情的にならない(物理的距離を取り、落ち着くまで待つ=クールダウンスペースとクールダウンタイム)。

●不得手なことを無理強いせず得意なことを伸ばす(不得手なことは無理せずできる範囲に留める/工夫してその人ができるやり方を一緒に考える)。

●不機嫌になりそうだったり焦りが見られたら、一人になれる時間と場所を与える。

●一方的に指示を与えず、本人の言い分や考えを十分を聞く。

●ストレスにとても弱くリカバリーにも時間が必要なので、非難するような表現や大声で感情的に叱らない。

●先の見通しが立たないことへの不安があるので、スケジュールや予定を前もって伝えておく(メモなどで渡すと、より良い)。

●提出物などの期限があるものは期日が守れないことも多いので、こまめに進捗状況を確認し期日などは付箋を使い目に付く場所に貼ってもらい、終わったら剥がしていく。

●長い話は入らないのでいくつかに分けて話すか、メールなど記憶が残り見返すことができるものを活用する。

●本人なりのルールやこだわり、パターンがある人も多いので、尊重できるものは許容すること。

●視覚優位が多いので、視覚化できるものは視覚化する。

●耳からの情報処理に時間がかかる人も多いので、滑舌よくゆっくりめに話すことを心がける。

などです。

ちょっとした優しさや気遣いだと思いませんか?

こういう考え方があります。家や建物のバリアフリーは、高齢者や体の不自由な人に配慮した作りと言いますが、そうでない一般の人にも具合がいいですよね。それと同じ発想で、上記の接し方もココロのバリアフリーで発達障害ではない人にとっても具合のいいことではないかと思うのです。

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大人の発達障害/キャリアガイダンス【前篇】

⚠︎:発達障害は先天的な脳の発達の偏りなので、親の躾や環境、また、本人のせいでもありません。発達障害をややこしくしているのは、無理解、無知からくる不適切な対応などでさまざまな神経症や精神疾患を併発したことによる二次障害といえます。

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

なりたいものになる。

誰にでも夢や希望はありますし、資格云々はありますが誰でもが“就きたい職業に就く自由”があります。

しかし特性があると、一般には向いていないとされる職業があるのも事実です。特性に関しては努力次第でどうにかなる問題ではない部分もあるからです。(※ASD、ADHD、LDなどひとまとめに発達障害として話をしているので、ひとつひとつの特性についての詳細は省きます)

  • 小さな見落としやケアレスミスが事故に繋がる可能性がある運輸関係
  • 複数のタスクを同時にこなす必要がある飲食業(料理人・ホール)
  • 変更に対し臨機応変さが求められる旅行業
  • 柔軟な対応が求められる顧客窓口(コールセンター・窓口業務など)
  • 管理能力や高度な協調性、スキルが求められる人事、経理

これらは一般的に発達障害を持つ人には不向きと言われています。

では、向いている職業を考えてみましょう。

  • 視覚優位で視覚的な才能が活かせるカメラマン、各種デザイナー、イラストレーター、画家、広告・映像関係(クリエイティブ系)、漫画家など
  • 人と密に関わるよりも機械などが相手の各種技師、整備士、技工士、校正校閲士、プログラマー、システムエンジニアなど
  • 変化に富み、刺激のある記者、マスコミ関係、カメラマン、警察官、プロデューサーなど
  • 専門的知識を活用する学者、研究者など

私は一時期F1レーサーに憧れたことがありましたが、オートバイ以外の運転がからっきしダメでド下手なので、周りから運転免許取得も止められたくらいです。もはやレーサー云々の話ではありません(笑)

夢と現実は違うものです。

発達障害でいわゆる【手帳】を持っている人もいます。手帳がなくても、周りに特性をカミングアウトしてのオープン就労、逆に一切伝えないクローズド就労があります。

雇用側に障がい(特性)を伝え、特性に応じた配慮をお願いして働くことをオープン就労と言い、雇用側に一切の特性を伝えず配慮も求めないで働くことをクローズド就労と言います。

クローズド就労は一般枠就労、手帳があり障害告知をし特性に応じた配慮をお願いして働くと障害者枠になります。

オープン、クローズドどちらにもメリット、デメリットがあり、特性の種類や度合いによってはオープン就労が良いケースもあります。

メリット、デメリットについて説明します。

【オープン就労メリット】
▶︎職業選択肢が広く、正規雇用が多い。
▶︎給与面で一般従業員と同等。
▶︎特別扱いされない。
▶︎理解がないなど偏見の目で見られない。

【オープン就労デメリット】
▷正規雇用枠が少なくなる。
▷障害者支援制度があっても使えない。
▷ジョブコーチが会社に訪問しても支援できない。
▷さまざまな能力を求められるので特性にマッチした仕事を探すのが難しい。
▷特性に理解のある上司や産業医がいるとは限らない。
▷医療機関への通院時間の確保が難しい。
【障害者枠メリット】
▶︎障害者支援センター、民間の就労支援事業所からジョブコーチなど支援が受けられる。
▶︎障害者雇用2%枠が使える。
▶︎ハローワークにも専門の支援部署があり相談できる。
▶︎障害程度によるが、助成金などの経済的支援が受けられる場合がある。
▶︎特性に応じ、仕事内容/職場環境/労働時間などに配慮してもらえる。
▶︎臨機応変さを求められず、決められた仕事だけをこなしていけばよい職場が多い。
▶︎医療機関受診や通院に対し理解してもらえる。

【障害者枠デメリット】
▷障害者手帳を取得しなくてはならず、大人の発達障害を診断できる医療機関を探して受診したり、場合によっては保護者からの聞き取りがあって手間も時間もかかる。
▷一般就労と比べ給与面や待遇に差がある。
▷正規雇用よりも派遣やパートタイマーが多い。
▷障害程度によるが、助成金などの経済的支援が受けられる場合がある。
▷職場で障害(特性)開示の必要があるので特別扱いされることが増え、精神的負担になる人もいる。
▷大学で専門知識を身に付けても、仕事内容は単純労働や定型作業が多く、学んだことが役に立たないことも多い。

などがあります。

後篇では周囲の人たちがどのように接していくと上手くいくのか?のコツなどをお話しします。

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大人の発達障害/キャリアガイダンス【番外篇】

⚠︎:発達障害は先天的な脳の発達の偏りなので、親の躾や環境、また、本人のせいでもありません。発達障害をややこしくしているのは、無理解、無知からくる不適切な対応などでさまざまな神経症や精神疾患を併発したことによる二次障害といえます。

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

大人の発達障害を就労という観点から考え、番外篇→前篇後篇でお話ししようと思います。

まず、背景から説明します。

2005年の発達障害支援法に始まり、厚生労働省や文部科学省ではさまざまな法整備が進み、インクルーシブな社会に近づいてきた感があります。

発達障害という概念がなかった時代には多くが見過ごされてきましたが、グレーや軽度までを含めると今やその出現率は20%超と言われています。

見えない障害である発達障害にはさまざまな種類・程度がありますが、診断名は同じ特性に共通項があっても、実は誰一人としてまったく同じ症状ではありません。また、この“症状”が性格なのか障害特性からくるものなのかも判断が難しいところです。

そして、発達障害は発達段階やライフステージにより症状の表れ方や当事者(周りも)の困り感は大きく変化します。

発達障害を見逃し(見過ごし)早期に適切な療育などがおこなわれなかった結果、ストレス耐性の低い発達障害者は思春期以降、二次障害などの合併症状が表れることが増加し、複雑化することで根底にある発達障害がわかりづらくなり、社会生活に困り感が表れるケースが続出しています。

療育をおこなったからといって、不得手なものが得意になることはありませんが、少なくとも自分を理解することで、得手不得手を知り対策を立てられるようになったり、周りに適切にヘルプを求められるようになることで、生きづらさを軽減することができます。

何でもできて完璧なスーパーマンのような人はいないことを考えると、軽い脳機能障害や偏りといった凸凹は誰にでも多少は当てはまるものなので、発達 障害と呼ぶより

【発達アンバランス症候群】

と表現したほうが、おかしな誤解や偏見を生まないためにも良いかもしれませんね。

発達障害(グレー含)があるとストレス耐性が低いことはお話ししました。しかし、ストレス耐性の低さだけでなく、二次障害を併発しやすいリスクファクターというものがあります。

  • さまざまな依存(スマートフォン、ゲーム、インターネットなど)
  • 保護者(主に父親)の発達障害、保護者(主に母親)の精神疾患や神経症
  • 催眠サイクルの乱れ
  • 保護者や家族が障害に否定的で認めず、ネガティブ発言が多い
  • 両親不和、嫁姑問題、兄弟不和などの機能不全家族
  • 抑圧的、反対に無関心な育成態度
  • 学校生活の不安(嫌がらせやいじめ、家庭との連携不備)

などです。

自分が自分らしく安心できる安全地帯がない、というのが読み取れると思います。これでは発達障害であろうと定型であろうと関係なく何らかのメンタル不調を抱えるように思えますね。

次回【前篇】では適職不適職〜発達障害キャリアガイダンスについてお話しします。

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代理ミュンヒハウゼン症候群【2】

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

【1】に続き、代理ミュンヒハウゼン症候群についてお話しします。

私たち心理士が代理ミュンヒハウゼン症候群を疑う時に、特に気にすることがあります。

  • (子供が)医療機関で治療をしているにも関わらず、症状が改善しない。
  • (子供を)入院や一時保護など保護者から隔離すると症状が軽減、または良くなる。
  • (子供の)医療機関受診歴は多いのに、病気や怪我のはっきりした原因がわからないままである。
  • (子供の)症状軽減、悪化に不自然さがある。
  • (子供の)病状が良くなると喜ぶのではなく、不安定さや明らかな動揺や不安が見られる。

などです。

【1】でもお話ししましたが、代理ミュンヒハウゼン症候群は一見すると“病気(怪我をした)の子供を自ら犠牲にし献身的に看護する親”に映ります。

周りからは「いつも大変ね」「子供のために偉いわね」「頑張ってるお母さん」に見えるわけです。

その“頑張っているお母さん”を創作するために、健康な子供を作為的に病気にしたり不自然と思われない範囲で怪我をさせたりするのです。専門家が注意深く観察すればバレバレなのですが・・・。

海外では子供の日々の食事に少しずつ漂白剤を混ぜていた親や、かぶれるようにボディソープに薬剤を入れていた親、子供が怪我をするように自転車に細工をしていた例などがあります。にわかには信じられませんが、実際にあったことです。

明らかに虐待とは違うのは、決して我が子が邪魔だったり嫌いなわけではなく、優しい虐待とはまた違うのですが、子供は大好きで大事だったりすることです。

ただ、子供以上に自分(の感情や思い、行動)が大切で自分が大好きだったり、親自身の生育歴からアタッチメント不全やパーソナリティ障害などが関係し歪んだ認知を持っていることも多くあるように思います。

2019年のアメリカ映画【死ぬほどあなたを愛してる】では代理ミュンヒハウゼン症候群が描かれていますので、関心を持った人はご覧になってはいかがでしょうか。

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代理ミュンヒハウゼン症候群【1】

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

子供の虐待が報告される中で、【代理ミュンヒハウゼン症候群】という言葉が聞かれるようになってきました。

わかりやすくいうと、代理ミュンヒハウゼン症候群とは“子供を故意に病気にしたり怪我をさせ、甲斐甲斐しく世話(看護看病)する自分を装い、同情(注目)を引こうとする虚偽性障害”という精神疾患の一種です。

今回はこの代理ミュンヒハウゼン症候群について2回に分けて書こうと思います。

この『代理』の部分ですが、なぜ代理と言うのでしょうか?

詐病のように自分が病気や怪我のフリをするのではなく、多くは乳幼児の我が子に“病気である自分(詐病)の役代わり”をさせるので“自分の代理”という意味で使われます。そのほとんどが母親によるものです。

わざわざ我が子を病気にしたり怪我をさせる親などいるのか?と思いますよね。

正常な精神状態の親ならあり得ないことですが、無意識に自らが病気の子供を献身的に世話する母親というアイデンティティを求めていたり、歪んだ承認欲求などが関係し代理ミュンヒハウゼン症候群として表れます。

健康な我が子をわざわざ傷つけ不健康な状態を作り出す、これが代理ミュンヒハウゼン症候群です。

以前、入院している子供の尿に自分の血液を混ぜた母親がいました。当然病院では検査をし、原因を突き止めようとしますし治療をおこないます。しかし、誰もが「親がまさかそんなことをするわけがない」というバイアスがあり、なかなか見抜けなかったのです。

「大切な子供をわざわざ傷つける親がいるわけがない」このバイアスが代理ミュンヒハウゼン症候群を見抜きづらくしているともいえます。

実際、代理ミュンヒハウゼン症候群の母親は献身的に世話をするケースが多く、“病気の子供を必死に支える健気な母親”像に映ります。これが落とし穴になります。

自分から声を上げられる年齢にない乳幼児は生活の100%を親(主に母親)に依存しています。

ミルクをわざわざ不衛生なお湯で溶き、下痢をさせる。

沐浴時にわざと強い洗剤を使い、皮膚を荒れさせる。

以上のような報告が実際にあります。明らかに虐待ですし、実際はもっと重篤な状態に陥ってしまった子供もいます。

次回は代理ミュンヒハウゼン症候群が疑われる場合のポイントからお話しします。

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マイルドな表現

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

今回は以前からちょっと気になっていたことを書こうと思います。

最近は何でも耳障りよくマイルドな表現が好まれているようです。

何でもマイルドな表現にすると明らかに犯罪行為であるにも関わらず、事の重大さが軽く薄っぺらくなってしまうように感じるのは私だけでしょうか。

例えば『援助交際』や今流行りの『大人のパパ活』は“売春”以外の何ものでもありませんし、万引きや空き巣、車上荒らしは窃盗、ひったくりは強盗、身体的虐待はただの暴力・暴行・傷害です。

360度どこから見ても詐欺や傷害同様犯罪なのに売春、窃盗、強盗、暴行では表現が強過ぎてダメなのでしょうか?万引きはとても軽く考えられていますが、それが10円の商品でも“お店の商品をお金を支払わず取る”行為は明らかな窃盗(=犯罪)です。

大切なのは商品の値段ではない、ということです。10円のチョコでも100万円の指輪でも同じ重さの“窃盗”(敢えて万引きなんて軽い表現はしません)です。

「たった10円くらい・・・」と思いますか?しかし、その考えはとても危険な考えです。“たった10円”すら払わずに盗む“恥ずかしい行為”が万引き=窃盗=犯罪なのです。

「わかったわよ!お金払えばいいんでしょ!払えば!!」「子供のやったことじゃない!」とスーパーの事務所の奥から漏れ聞こえたこともありますし、実際報道番組の万引きGメンなどの特集でも目にしますが、見ているこちらが恥ずかしくなります。

見つかったら謝ればいい、見つかったらお金払えばいい、見つかったら返せばいい、子供のやったことだから大ごとにしなくても・・・。

誰でも間違いや誤りはあるものですが、やらかした側には“大したことない”と考えている人が一定数いて、そのような人たちが捕まった時に前記のような言い訳、言い草をしたり居直るように思います。

そういえば、犯罪ではありませんがマイルドヤンキーなんて言葉もありましたね。ヤンキーにマイルドもハードもあるのか?と甚だ疑問ですが、私の勝手なイメージとしては、拳で語る喧嘩(武力衝突)上等派とちょいワルの差くらいなのではないかと思っています。

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マルチタスクを考える【2】

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

【1】ではマルチタスクのメリットについて書きました。

【2】ではデメリットについて書こうと思います。

ビジネス上でのマルチタスクには、はっきりと向き不向きが表れます。

マルチタスクに向いている人は時間を有効に使いながら、効率よく同時進行で幾つもの作業(仕事)を進められます。

ですが、不向きな人では、トラブルが発生したり予定通りに進まなかった時にキャパシティオーバーになり、臨機応変に作業内容の修正やタスク入れ替えができず、作業全体の進捗状況を把握できません。

また、マルチタスクでは並行して幾つもの作業をおこなっているので、作業内容はもちろん気持ちの切り替えをスムーズにおこなわなくてはならず、その切り替えが苦手な人には精神的負担が大きくなります。

時間的な焦りも感じやすくなりますから、これは脳に大きな負荷をかけることになります。

マルチタスクが向いている人は作業、気持ちの“切り替え(スイッチング)が上手い”人で、作業や気持ちの切り替えが苦手な人にマルチタスクはあまり向いていないようです。

しかし大きな強みもあります。

一つの作業に集中し仕事を進めるシングルタスクに向いている人は、柔軟で臨機応変は苦手でも、慎重で丁寧な仕事ぶりからその能力を発揮できる場所があります。その集中力がスバ抜けていることもあり、その場合、通常必要とされる時間を大幅に短縮してできることがあります。

マルチタスクが得意の人は複数の作業を同時進行でこなすことが武器ならば、シングルタスクが得意の人は一つの作業に要する時間を大幅に短縮できることが武器だと言えます。

例えば1週間で3つの仕事を終わらせなくてはならないところを、5つ終わらせることができる可能性を秘めているということです。これはこれで効率的と言えます。

どちらにもメリット、デメリットがありますから、優劣の問題ではないということです。

自分がどちらに向いているのか見い出すことも大切ですが、その人がどちらに向いていて業務に活かしていけるかは、上司や組織のマネジメント能力が問われることでもあります。

自分がどちら寄りなのかがわかると適職が見つけやすくなるかもしれませんし、その人材を見極め上手に活かすことができれば、その組織は生産性の高い組織になり得るかもしれませんね。

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マルチタスクを考える【1】

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

マルチタスク/シングルタスクという言葉を聞いたことがあると思います。

マルチタスク=優、シングルタスク=劣と考えられがちですが、必ずしもそうではありません。

まずはマルチタスク/シングルタスクについて理解していきましょう。

【マルチタスク】短時間で切り替えながら同時並行で複数の作業をおこなう能力

【シングルタスク】一つだけの作業を集中して遂行する能力

作業(仕事)内容や環境、その人の特性、性格によりどちらのタスクが効率的かは変わります。どうしてもマルチタスクが必要とされる仕事(作業)もありますから、まずは自分がどちらに向いているのか知るのは大切です。

普段、私たちは無意識にマルチタスクを使いこなしながら生活をしています。マルチタスクをまったく使わず生活している人はいないと言えるくらいです。

というのは、歯磨きをしながらテレビを観る、宿題をやりながらラジオを聴く、筋トレしながら音楽を聴く・・・これがそのまま仕事をやる上でマルチタスクとして使えるのかまた別ですが、厳密に言えばこれらもマルチタスクになるからです。

いくらマルチタスクが備わっている人でも、キャパシティ一杯いっぱいに幾つもの作業(仕事)を並行し、同時進行しておこなうと当然パフォーマンスは下がりますし、時間に追われ焦りから余裕がなくなり、抜け落ち、ケアレスミス、失敗も起きやすくなるのは明白です。

マルチタスクを最大限活かすためには、作業・仕事内容(複雑さ)、作業・仕事に必要な時間の見積もり、プライオリティなどが関係してきます。

マルチタスクには大きなメリットがある反面、当然デメリットもあります。

メリット1
一つの作業(仕事)を終わらせてから次の作業(仕事)ではなく、同時進行で作業(仕事)ができるので、あちこちの作業(仕事)を停滞させずに幾つもの作業(仕事)を効率よく進めることができる。
メリット2
複数の作業(仕事)を並行していることで全体像が把握しやすくなり、全体を把握していることでより効率よく作業(仕事)が進められる。
メリット3
シングルタスクで一つの作業(仕事)だけに集中すると並行する他の作業(仕事)が停滞、一時的に止まってしまうので、チームで仕事をしている場合、その仕事に関わる人の作業まで停滞してしまう可能性が出る。マルチタスクで同時進行できれば、他の業務を停滞させたりストップさせる心配が少ない。
メリット4
メリット2でも書きましたが、全体を把握できるので問題や課題に早めに気づくことができ、予定変更があった時に素早く対応できる。また、チーム内で円滑なコミュニケーションを取りやすくなり、それが作業(仕事)をスムーズに進め仕事の効率もアップする。

ここまではメリットについて話をしてきましたが、【2】ではデメリットその他について書こうと思います。

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『忙しい』はキライ

メンタル・イデア・ラボ、AEのスミです。今月5日は投稿できず大変申し訳ありませんでした。本城は、あまりの多忙さにちょっとコラムの執筆が遅れております。重ねてお詫び申し上げます。

3月になり東京では春一番が吹きました。もうすぐそこまで春が来ている陽気になりました。とは言っても、まだコートやダウンジャケットは手放せませんが・・・。

そして人事異動の時期でもありますね。新入社員を迎える準備もしていたり決算だったりと、年度末は嫌でも毎年何かと忙しくなります。

本城が珍しく超多忙ということで、この『忙しい』について書こうと思います。私は個人的に『忙しい』という言葉は好きではありません。なぜかというと、『りっしんべんに亡くなる』と書きます。『りっしんべん』は心の働きに関する漢字に多く使われ、『忙しい』とは『心が亡くなる』ことを意味しているからです。その意味を知った時、軽い衝撃が走りました。

忙しい人を見ていると、確かに気持ちに余裕の無さを感じて、話しかけるのも憚られる雰囲気です。何か話しかけようものならキツい物言いで返されそうですよね。ただでさえ人手不足で余裕のない人員の部署が多いだけに、目の前の業務にそれこそ『忙殺』されている人もいるのだろうと想像します。パワーハラスメント、モラルハラスメントの温床にもなりかねません。

でも、そういう状態になることは誰にでもありますよね。私も『忙殺』『多忙』状態になることがあります。その時は大概集中していることが多いので、その集中を乱されることが苦痛になります。そして時間に追われている感覚を持っています。そういう状態の時に何か話しかけられると、ついキツい言葉を発してしまったり、ぞんざいに対応してしまったりしがちです。その時は、後で後悔の念に駆られたりします。

当たり前ですが、そういう時はひと息ついた時に「さっきは申し訳なかったね」とフォローするように心がけています。相手が「あぁ、こっちも忙しい時に悪かったね」と言ってくれた時は本当にホッとします。感謝ですね。

今は在宅ワークなどでオフィスにいることも減ったと思うので、あまりそういう会話はしなくなったかもしれませんが、その分、別のプレッシャーがありそうです。

カリカリしても生産性は上がりませんから、どうしたら効率よくできるか、に知恵を絞ったほうが良さそうです。何よりもカリカリすること自体、苦痛で不快なものです。私は忙しくなってきたなと感じたら、カリカリする前に業務を小説のパラグラフのように区切り、区切りごとにちょこちょこ小休止を入れるようにしています。人によりますが、私の場合、連続してやっていると集中力が切れやすいのです。小休止を入れることで、集中力が持続しやすいことに気づきました。

以前、本城もコラムで書いていましね。ちょうど1年前あたりでしょうか、ポモドーロ・テクニックのようなイメージです。

すると不思議と忙殺感はなくなりました。そして明日やってもいいことは時間があっても明日に回したりもします。あえて今日はやらない、とすることも案外大事なことだと気付きました。今日を心穏やかに終わらせるために、です。腹八分みたいな感覚ですね。

とにかく心がトゲトゲしくならない範囲で収めるようにしています。トゲトゲしい心持ちでやった仕事はクオリティが低くなりがちですしね。

そして何より食べたいものを食べ、何にも追われない時間を作り、よく寝ることを心がけています(笑)

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