第ゼロ印象

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

第一印象、第一印象とはよく言いますが、第ゼロ印象という言葉をご存知ですか?

第一印象は“他者と初めて会った時の印象”ですが、

第ゼロ印象とは、会う前の印象のことです。

一番わかりやすいのが“お見合い”ですね。今は少なくなりましたが【釣書き】と【写真】を見て、『どんな人なんだろう?』と想像します。

そう、その“想像”こそが第ゼロ印象です。

インターネット時代の今なら、SNSで繋がる → その人の投稿や、その人が違う人とやり取りする様子から、どんな人だろう?こんな人かな?と想像しますよね。そこから会うことがなければ第ゼロ印象が良くも悪くも第ゼロ印象のままTHE END。会って初めて第一印象がスタートします。

いずれ会う(かもしれない)ことを考えれば、第ゼロ印象が悪いほうが、会ってからの印象は良くなる傾向にあります。『あ、見た目ほど怖くない(+)』『案外気配りできるんだ(+)』のように加点印象されるからです。

だからといって、わざわざマイナスイメージを持つように印象操作をするのは止めましょう。悪すぎると相手に会う気を失わせます(笑)

反対に、第ゼロ印象がとても良い場合、第一印象以降、良くてイメージの現状維持。ほとんどの場合『あれ?何か・・・違うなぁ』と減点印象になります。『思ったとおりの人だ(±0)』『え、挨拶できない人?(−)』『好き嫌い多いわー(−)』『案外チャラいかも(−)』のように。

第ゼロ印象で人は自分を“全部出し”しません。上手に自分をプロデュースできたり、取り繕えれば第ゼロ印象はプラススタートになり、ぶっきらぼうで横柄、見た目も怖ければ第ゼロ印象は(超)マイナススタートになる、ということです。先にも書いたように、実際に会った時の第一印象はまた別の話になるのでご注意を。

皆さんも第一印象の前に第ゼロ印象がある、ということを意識してみてはいかがでしょうか。

ちなみに私のパートナーは第ゼロ印象はそこそこ悪、実際目にして話をする直前までの第一印象(0.5印象ぐらい?)は最悪(怖すぎる、人見知りなので口数少なめ)でしたが、噛めば噛むほど・・・のスルメタイプの人だと思っています(笑)

口は災いの元?! 〜 無意識の口ぐせ

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

今回はあなたの周りにもいるかもしれない、なぜか上から目線で“ナチュラルくれくれ”について、嘘のような本当にあった私の体験談をひとつ。

今は順調にクソガキ化している息子がまだ可愛かったその昔、公園友達ともいえるママさんがいました。仮に園子さんとします。園子さんは穏やかで優しく、ほんわかした雰囲気で癒し系とは彼女のためにあるような言葉だと思いながら。でもなぜか一緒にいると地味に疲れるのです。

ある冬の日、野菜好きな息子のために白菜漬と白菜山盛り鍋を作るべく白菜を四玉買い込み、息子本人には歩いてもらいベビーカーに白菜を積んでホクホクと帰宅中、園子さんに会いました。

園子さん:あ!白菜たくさんだね!

わたし:安かったから買い込んだんだぁ。

園子さん:でもそんなにあったら困らない?

わたし:全然。冬は白菜料理増えるし、間違いなく消費できるよ。

園子さん:いや、正直に言っていいんだよ。困るでしょ?もらって“あげよう”か?

わたし:必要ならまだたくさんあったからスーパー行けば?

園子さん:ううん、違うの。たくさんあり過ぎて困るだろうから私がもらって“あげよう”と思ったの。気にしなくていいからぁ。

わたし:使うから買ったんだけど・・・

園子さん:無理しなくていいって!私は重くても全然構わないからもらって“あげるよ”。

わたし:そんな意味わからない気なんて遣ってないんだけど・・・。

園子さん:じゃぁ、こうしない?そのままウチに来て白菜2個置いていけばラクでしょ?

わたし:・・・。

滅多に顔に不愉快モードを浮かべないのですが、あまりに『もらってあげる』を連呼され、宇宙人を見るような目で見てしまった私。

その後、「やだ誤解しないでね、白菜欲しいわけじゃなくて、そんな量、重くて大変そうだし私がもらってあげてもいいよ、と思っただけで、ただの親切心だから」と言われ、ますます違う生き物に見えてきました・・・。

思い返すと園子さんは『〜してあげる』が口ぐせでした。

『お茶淹れてあげようか?』『買い物一緒に行ってあげようか?』『食べてあげる』『電話してあげようか?『(子供に)靴履かせてあげるね』『手を洗いに連れていってあげるね』

白菜くれくれ、はともかく、全部『〜してあげる』なのです。わざわざ言うほどではなくても、なぜ地味に疲れるのか、微妙に嫌な気持ちになるのかわかりました。

私なら『お茶淹れるね』『買い物一緒に行く?』『電話するね』『靴履こうね』『手を洗いに行こうか』になります。

悪気はなく園子さんの口ぐせなのかもしれません。しかし、ことあるごとに『〜してあげる』の“あげる”部分を強調した話し方をしょっちゅうされたら、あなたはどう感じますか?

『〜して“あげる”』『〜して“やる”』が口ぐせになっている人は、ナチュラルに人を見下していると感じさせてしまうもの。気づきにくいからこそ、普段の無意識に出てしまう自分の口ぐせや話し方を、今一度見直してみてはいかがでしょうか。

隠れハラスメントも、立派なハラスメント

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

社会にはさまざまなハラスメント(嫌がらせ)が蔓延しています。

セクハラにパワハラ、マタハラなど、これらは専ら職場で起こりやすいハラスメントで、モラハラは職場はもちろん、夫婦間やパートナー関係で、ドクハラは医療機関で起こり、社会問題にもなり始めました。最近はスメルハラスメントという言葉もあるようです。確かにニオイというのはデリケートな問題であると同時に『香害』という言葉もあるくらいですから、他者に不快感を与えるには十分で、これも現代社会が抱える問題だと言えます。

その中でも今回は一番身近にあるモラルハラスメント(モラハラ)についてお話してみようと思います。

このモラハラ、男性だけが加害者と思われがちですが、夫婦間やパートナー関係において女性もモラハラ加害者になっているケースが多くあることをご存知ですか?

無理難題の押し付け、思い通りにならない(あるいは思い通りの反応ではない)、自分が納得いかないとヒステリー(時に暴言暴力)・・・無意識に自分がモラハラ加害者になっているかもしれないのです。もはや性分では済まされない時代になってきました。

▶︎ モラハラ加害者になりやすい人には、いくつかの特徴があります。

【プライドが高い】誰もが持っているプライドですが、そのプライドの持ち方が特徴的です。自分は正しい!という尊大な気持ちが強く、他者を認めることができないことで歪んだプライドの高さとして表れる。

【自己評価が異常に高い】プライドの高さにも言えることですが、他者評価と自己評価に温度差があり、普段の、または踏み込んだ関係になると自分上げ他者下げ(「仕事頑張ったら主任になったよ!」に対し「へぇ、私だって仕事頑張ったから昇進して臨時ボーナスまで出ちゃったよ!」)がナチュラルに出る。

【認知が独特且つ客観性に乏しい】物事には両面あるように、二者間にはそれぞれの違った思いや考え方があることは当たり前ですが、モラハラ気質の人は自分視点で、しかもそれは“みんなそうだ(だと思っている)”と考え、自分は正しい、だから自分の考えに従わせようとする。

まとめると、

思い込みが強くプライドが高い、自分至上主義で尊大、支配的。思い通りにならないとヒステリーに暴言暴力。

中には気質的に攻撃性の高い人もいますし、間違った正義を振りかざす結果、モラハラ化してしまっている人もいますが、正義≠王道です。

モラハラの根底にあるのがパーソナリティー障害、発達障害であるケースも増えており、モラハラ → DVとステージアップし、ズブズブな共依存になっているケースも多く見てきました。

大切な人を無意識にボロボロに傷つけてしまうモラハラ、無意識にモラハラ加害者になってしまわないために、心掛けていくと効果的な自分の認知確認があります。それは、

自分の考えを常に“疑ってみる”

こうすることで客観性を持たせることができます。

例えば『待ち合わせには絶対に遅れてはいけない、だから5分前には着くように行くべきだ』と考えるAさんがいるとしましょう。この考え自体は決して間違いではないし、むしろ心掛けとしては良いと言えます。

でも、それは飽くまでもAさんの考え方であり、Bさん、Cさんはまた違う考え方をしているかもしれません。

Bさんは『待ち合わせ時間ジャストに待ち合わせ場所にいればいいと思う。だって早いと相手に気を遣わせてしまうと思うから』。Cさんは『今は携帯でやり取りできるんだから、待ち合わせ時間なんて堅苦しく考えなくてもいいんじゃない?いちいち遅刻だ何だって面倒』という考え方かもしれません。

この、“自分以外は同じ考えではないかもしれない”が客観を持つポイントになります。程度の差こそあれ『自分は間違っていない、自分が正しい』と思い込む人は一定数います。その“自分の考え”や“思い”を一歩退いて眺め、『自分は◯◯と思うけど、他の人は違う考えを持っているかもしれない』と疑問を持ち意識すること、これが大切です。

自分視点だけでなく、他者視点でも物事を考えられるクセを持つこと。

これが客観性を身につけていくコツで、これで完全にモラハラ気質が治まるわけではありませんが『自分が正しい、だから言うことを聞け(聞くべき)!』ということを意識的にストップさせることは可能です。

失いたくない大切な人、愛する人が心をすり減らし、心の免疫力を低下させてしまわないように、自分の認知を客観的に観るクセを身につけていきたいものですね。

マウンティング 〜 格付けしたがるオンナたち

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

今回はマウンティングについてです。

私は手強い思春期男子と日々格闘する一児の母でもあるのですが、社会生活、子育てなど至るところでこの『マウンティング』をひしひしと感じます。

男性にもマウンティング意識はありますが、これについてはまたの機会にするとして、今回は女性によるマウンティングにフォーカスしてみたいと思います。

▶︎ 女性のマウンティングは、男性のそれよりエゲツなく、くだらない。

意識的であれ無意識的であれ、やたらと人と比較し『私のほうが上だ』と自分の立ち位置を確認、満足したり安心したがる困ったクセです。

我が子が赤ちゃん時代は体重から身長、首座り、いつハイハイしたかや『うちは◯◯でつかまり立ちしたわよっ(ドヤ顏)』まで“赤ちゃんを使ったマウンティング”が幅を利かせ、赤ちゃん〜幼児期までチマチマとしょっちゅうある健診のたびにこのような場面によく出くわしました。

そんな話をいちいち真面目に聞いていないので心乱れることはありませんでしたが、初めての子供で不安だらけの新米ママにとっては、この悪意なきマウンティングで不安が倍増し、巷に溢れる育児書を読み漁り、インターネットで検索しては悶々とする人が出てきます。

マウンティングは、そこに悪意があろうとなかろうと“無意識の格付け”をしていると言えるでしょう。

マウンティングが生まれる心理を解説するより「マウンティングされている!」と感じた時の対処法を書き連ねていきたいと思います。

【ナチュラルスルー】マウンティング女子に取っ捕まってしまった時のシチュエーション次第になりますが、周りにいる真っ赤な他人をにわか知り合いに設定し(実際に巻き込むわけではないのでご安心を)、ふんふんと話を聞くふりをしながら周りを窺い、ふと気づいたふうを装って「あ!〇〇さん!◯◯さーん!」と人がいるところに向かって手を振り、「ごめん、同級生だ」や「親戚のおばさんがいた」などと言い「ちょっとごめんね、またね!」に持ち込みます。実際そんな人はいないので、そのまま駆け寄るふうを装いながら離れていき、トンズラしてしまいましょう。誰かから電話がかかってきた、LINEがきたふりで急用を装ってトンズラもいいでしょう(笑)

【心地悪くする反アクティブ・リスニング】(アクティブ・リスニングについては前回ブログを参照)あえて相手のストレスを上げる聴き方をして、相手から立ち去ってもらうやり方。具体的には、話の腰は積極的に折り、相槌はウワの空かスマホを見ながら「ふ〜ん」「へー」の2単語をループしてみましょう。諦めずにマウンティングしてくるツワモノには「さっきから同じ話しかしてないよね?楽しい?」や「まるで知りたがりの近所のオバさんみたいですねー、人のことそんなに気になるタイプ?」とか「あ、それ今話題のマウンティング女子ってやつ?」と聞いてみるのもいいでしょう。ただ、この受け答えをしているとマウンティングターゲットから外れる代わりに間違いなく嫌われます(笑)

いますよね、人の学歴から旦那の学歴、どこの会社かクルマは何か。休みは何をしているのか、彼氏はいるのか、彼氏の身長からデート先まで知りたがる種の人びと。

どうも自己肯定感が低めで、承認欲求が強い人に多く見られるようなので、面倒なマウンティングをしてくる人とは不快にならないそれなりの距離を取ったお付き合いをしたほうが無駄なストレスを抱えなくてよさそうです。

 人望を集めるのも失うのも『聴き方』次第?

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

今回はアクティブ・リスニングについて書こうと思います。読んで字のごとく、積極的な聴き方のことで『傾聴』ともいいます。

『積極的な聴き方?積極的な聴き方があるなら消極的な聴き方もあるの??』 

消極的という表現は多少語弊がありますが、実はあるのです。それは人を不安や不快にさせたり、下手をすれば人間関係が壊れてしまうかもしれないという取り返しのつかない聴き方です。

【 傾 聴 】

私たち心の専門家はもちろん、そうしたサポート場面だけでなく、職場でのビジネスコミュニケーション、家庭での夫婦間や親子間においても重要で、信頼関係を築く上でこの“聴き方”は大きく影響します。

〜 信頼関係を築く“聴き方”のポイント 〜

話を遮らない:助言、批判、分析をせず、相手の話に耳を傾けます。沈黙の時間があっても口を出したり質問を挟まず、相手のペースに任せます。

聴いているということを示す:相手の人に身体を傾けます。適当に頷いたり相槌を打つのではなく、言葉を噛みしめるようにゆっくり頷きましょう。適切なタイミングで相槌を打ち、相手の話への関心を表します。

キーワードを復唱する:相手が言葉を切った時、こちらの意見を言うより相手が使ったキーワードを繰り返します。「新しい職場に馴染めるか不安なんです・・・」に対し、(気持ちゆっくりめに)「そうですか、職場に馴染めるのか不安に感じているんですね」これは相手に“ちゃんと聴いている”という前記の行動を強め、共感している姿勢も伝えることができます。また、相手のキーワードを使うことで自分の解釈で言葉を変えない、自分自身の理解を確認し、さらに相手に話を促すことに繋がります。

言葉の奥にある相手の気持ちを考える:表面的な言葉だけでなく、言葉を通して相手が何を言いたいのかを考えながら聴きます。「『理由も聞かず一方的に怒鳴りつけるなんてどうなんだ!』と思いました」に対し「理由も聞かずに怒鳴りつけられたことを怒っているんですね?」と、その受け答えが合っていても間違っていても、それから先、相手は自分の気持ちを口にしやすくなります。

話しながら相手が気持ちを整理できる質問を織り交ぜる:YES、NOなど答えをその中からしか選択できないクローズドクエスチョンより、「どうしたらよいと思いますか?」「あの人に何と言いますか?」のような【WHAT?WHY?HOW?】のオープンクエスチョンを適宜入れます。課題や目標がなるべく明確になる質問が良いでしょう。

『話を聞く』 と 『話を聴く』 は違います。

いかがでしたか?

最後にオマケで『じゃぁ、消極的な聴き方は?』と思っているあなたへ。心当たりのある人は気をつけましょう!

相手に対し背を向ける、相手側と反対側に脚を組む、手を止めない(書類などから目を上げない、髪をいじりながら、爪をいじりながら、スマホやゲームをしながらは言語道断)など、聞こえてはいるものの内容を理解せず、適当に相槌を打つことです。

これをやられると大切な話をしていると思えば思うほど不愉快になりますし、不信感を持ってしまうのが人間です。コミュニケーションは会話のキャッチボール。投げっぱなしは寂しいですよね。

私自身も投げっぱなしになっていると感じると「あれ?あれ?あら〜?」になり、再度確認したほうがいいのか、終わらせていいのか戸惑いを覚えます。

人と人を繋ぎ、相互理解を深めるために一番有効なツール、それがコミュニケーションです。いずれコミュニケーションについては、話し方(伝え方)にもフォーカスして書きたいと思います。

ゲシュタルト崩壊

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

今回はゲシュタルト崩壊についてです。脳の遊びで難しい話ではありません(笑)

ゲシュタルトの語源はドイツ語の“Gestalt”で【形態】という意味ですが、ゲシュタルト心理学的には“ゲシュタルト”の意味は【全体的なまとまり】のことです。

ゲシュタルト崩壊はパターン認識が低下することにより起きる不思議な知覚現象です。

例えば漢字を認識する時に、各パーツごとにバラして認識するのではなく、全体的な漢字の形を認識しますよね。

特にわかりやすいのは【森】ですが、これを【木】【木】【木】と別々の部分のみを見ていても【森】とは認識できません。ひとつのまとまりとしてのゲシュタルト的認識をしながら、私たちは物事を判断しているのです。

さて、それではゲシュタルト崩壊してみましょう!

大丈夫、ゲシュタルト崩壊しても人格は崩壊しませんし、いつも通りご飯も美味しく、いつも通り隣の犬は吠えかかってきますし、いつも通り明日も来ますから(笑)

例に出した【森】という漢字をひたすら紙に書き続けてください。

森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森

あら不思議!!『目の前にあるのは見慣れた【森】という漢字なのに、森ってこんな漢字だったっけ?え?なに?これ記号?何かパーツがバラバラになる違和感あるよ?』と不思議な感覚に陥りませんか?

ゲシュタルト崩壊しやすい文字を集めてみましたので、皆さんでゲシュタルト崩壊タイムをお楽しみください。

最初に視覚から。25秒間程度じっと見つめてください。

タンタンメンタンタンメンタンタンメンタンタンメンタンタンメンタンタンメンタンタンメンタンタンメンタンタンメンタンタンメンタンタンメンタンタンメンタンタンメンタンタンメンタンタ

鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱鬱

【鬱】一文字をじーっと見ているだけでもゲシュタルト崩壊します。

いかかですか?『タンタンメンって何だったっけ?』『鬱って漢字、こんなのだったっけ?』になりませんか?それがゲシュタルト崩壊です。そう感じたあなたは今まさにゲシュタルト崩壊まっ最中です(笑)

他にはこんな文字もあるので、ひたすら無心に紙に書き続けて遊んでみてください。それを人に見られると『頭がおかしくなったのか?!』と思われるかもしれないので予めご注意を(笑)

【肉】【暑】【の】【亡】【ゆ】【ぷ】【文】【苦】【3】【炎】【ン】【石】・・・。

ちなみに私の名前は【ハル】ですが、とてもゲシュタルト崩壊しやすい名前です。

ハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハルハ

はい、ゲシュタルト崩壊!

それではご機嫌よう。

全3回:『なぜできないんだろう?』の正体 ③

⚠︎:発達障害は先天的な脳の発達の偏りなので、親の躾や環境、また、本人のせいでもありません。発達障害をややこしくしているのは、無理解、無知からくる不適切な対応などでさまざまな神経症や精神疾患を併発したことによる二次障害といえます。

前回に引き続き、発達障害全3回の最終回、今回はASD<自閉症スペクトラム(アスペルガー)>についてです。

ASDは次の3点が特性として表れ、“三つ組みの特性”とも言われています。

【社会性/対人相互性】
人との関わり方に特徴が表れやすい。

【コミュニケーション/意思伝達】
認知面から他者との間にズレが生まれやすい。

【想像力の障害、反復的で常同的な行動様式】
他者の思いや感情を自分に置き換えて考えることが苦手で共感が困難、こだわりが強い。

また同じASDでも、①積極奇異型、②受動型、 ③孤立型、 ④尊大型、という4タイプに分かれ、ベースには前記の三つ組の特性は持ちながら、一見まったく違うように見えます。

よく聞かれるのが『浮いている』『変わった人』『つかみどころがない』『何を考えているのかわからない(ミステリアス?)』『話し合いができない』『キレやすい』『すぐに黙る』『こだわりが強い』『他者視点がない』『融通が利かず面倒くさい』などです。

<得意なこと>

  • 興味関心のあることへのズバ抜けた集中力(過集中)。
  • 感情に流されない論理的思考。
  • 粘り強く取り組む姿勢。
  • 芯を曲げない強さ など。

<苦手なこと>

  • 臨機応変。
  • 他者感情に寄り添うこと。
  • マルチタスクが求められること。
  • 場の空気に見合った言動、他者視点を持ちづらい など。

社会生活において起こりやすいトラブルとしては、認知(感情の持ち方、考え方、物事の捉え方)の偏りからと社会性の障害から、他者の表情や視線、身振りといったノンバーバル・コミュニケーションが苦手、他者視点を持ちづらいので、空気が読めない、無礼不躾な人、と誤解を受けやすいようです。また、共感を持ちづらい人も多いので、人間関係に躓きを起こしやすいようです。

認知の偏りが人間関係に及ぼすケースが多く、ADHDのように“忘れっぽいからメモ”、“気が散りやすいからパーテーション”といった具体的な対応策が当事者、周りの人たちが共に取りづらいのが現状です。

その中でも対応しやすいと思われることを幾つか記します。

ちゃんと、きちんと、適当に、しっかり・・・といったファジーな言い回しは避け、具体的に明確にひとつずつ指示を出す。

場に相応しくない言動があった時は、闇雲に責めたり、間違いを指摘するのではなく、『君自身はそう感じなくても他者は君の発言(行動)を◯◯のように感じてしまうものだから、誤解を避け、印象を悪くしないために◯◯という言い方(行動)が好ましい』などと感情的にならずに伝えることが大切です。

 イヤーマフ
   デジタル耳栓

多くの情報の中から不必要な情報にフィルターをかけ、自分に必要な情報だけを取り出す能力を選択的注意と言いますが、ASDの人はガヤガヤした環境にあるとすべての音が同じように耳に入ってきてしまうため、必要な情報に集中することが難しくなります。ADHDの項でも書きましたが、イヤーマフやデジタル耳栓がとても役立ちます。

安定したものや規則性に安心感を覚えるASDは、素早い発想の転換や急な予定変更はとても苦手です。前もって予定を伝えるのはもちろん、予定が変更になりそうな時にもできる限り早めに伝えることや、先の見通しが立ち、予測しやすいような状況を整えておくことが安心に繋がります。

自らのルールやコモンセンスを持ち行動している人が多いASD、気難しく頑固者に見える反面、独特の認知を持つ人が多いこと、突き抜けたセンス(芸術面、運動など)を持つ人も多いことから、興味関心のあることにはズバ抜けた能力を発揮し、カリスマ経営者、学者、スポーツ選手などにもASDが多くいます。

今回はADHDとASDについて簡単に書きましたが、これだけでは到底語り尽くせず、発達障害はこれだけでもありません。機会を作り、発達障害についてはより詳しく書いていこうと思います。

全3回:『なぜできないんだろう?』の正体 ②

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

全3回の2回目はADHDについて書きますが、その前に、 発達障害全般について無用な偏見や誤解を避けるため下記のことを念頭に置いてください。

⚠︎:発達障害は先天的な脳の発達の偏りなので、親の躾や環境、また、本人のせいでもありません。発達障害をややこしくしているのは、無理解、無知からくる不適切な対応などでさまざまな神経症や精神疾患を併発したことによる二次障害といえます。

それでは本題です。ADHDの得意なことや苦手なこと、そして対処例を記したいと思います。あなたの周り、あるいはあなた自身に思い当たる時は参考にしてみてください。

【ADHDとは】多動性注意欠陥障害
特長:多動、注意欠陥、衝動性

多動:行動面の多動は大人になると薄くなるが、いろいろな考えが次から次に浮かんでまとまらないなど、頭の中の多動(散らかり)は残り、話を始めると止まらない、話が跳ぶなどの症状として現れる。

注意欠陥:集中力散漫、ひとつのことに注意を向け続けることが難しい、忘れっぽい。

衝動性:感情や行動をコントロールできず、衝動的に行動したり、後先を考えない言動をしたりする。

<得意なこと>

  • 興味関心があることには集中力を発揮する。
  • 固定観念に縛られず発想が柔軟。
  • 行動力がある。
  • いきなり閃いたりする。
  • 独特の発想や感性を持ち、考えることができる。

<苦手なこと>

  • 単純作業の繰り返し。
  • 集中力の持続を要する興味関心のない作業。
  • さまざまなルールが課されること。例)〆切など厳格な期限を求められることなど。
  • マルチタスクを求められる作業。例)調理や電話応対など。
  • 物事の優先順位がつけづらい。

以下はADHDの人が現実に職場などで直面しやすい代表的な事例です。多動、注意欠陥、衝動性からどのようなことが起こっているか具体的に挙げ、対処例を記します。

▶︎段取りが上手くいかない:優先順位がつけづらく、マルチタスクが備わっていないため、複数の仕事を同時進行で取り組もうとすると、すべてが中途半端になってしまう。

  • やらなくてはいけない仕事を明確化、付箋などに優先順位を書き出し(自分だけでなく先輩や上司にも確認してもらう)見やすい場所に貼る。終わったら消す(剥がす)。
  • パターン化できる仕事内容はパターン化する。

▶︎整理整頓が苦手でモノを失くす:注意欠陥からくる忘れっぽいことに起因。整理整頓した場所自体を忘れてしまうこともある。

  • しまう場所を決め、目印をつけてわかりやすくする。→しまった場所の見える化。
  • 保管場所を一覧化し、わかりやすい場所に貼る。→保管場所の見える化。
  • 定期的に整理してモノを増やさない。
  • 書類やメモはデータとしても残しておく。

▶︎報・連・相のタイミングがわからない。

  • 報告、連絡、相談の内容をメモして相手のデスクに置いておく。
  • 報告、相談をするタイミングを予め定期的に決めておく。

▶︎集中力が途切れやすい:多動と注意欠陥からくる特性。

  • パーソナルパーテーションでデスクを取り囲む。
 デジタル耳栓
イヤーマフ
  • イヤーマフやデジタル耳栓などで外界音をソフトにシャットアウトする。イヤーマフなどは特定の周波数をカットするので、多少こもるが人の声は聞き取りやすくなる。
  • 40分仕事をしたら5分休憩など、仕事のスケジュールにはメリハリのある組み方を考える。

▶︎話を被せてくる、脱線する:衝動性と多動からくる特性。

  • 「話し終わるまで◯分待って下さい」「話を元に戻します」などわかりやすい言葉で注意を促す。

まだ語り尽くせていませんが、一旦終わります。またの機会により詳しく書いていきたいと思います。

次回はASD<自閉症スペクトラム(アスペルガー)>について書こうと思います。

全3回:『なぜできないんだろう?』の正体 ①

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

今回は職場などで感じる『困った・・・』を3回に渡って書こうと思います。

職場であなたの周り、あるいはあなた自身、こんな困った感はありませんか?

言われたこと“だけ”しかできない。
→ 例)コピーをお願いしたら(されたら)コピーする“だけ”。順番を揃えたりクリップする配慮はない。ひどい時は報告すら忘れる。

報・連・相がなく、自分勝手に進めてしまい、間違いがあって指摘しても認めない。謝れない、他者のせいにする。

定時を頑なに守ろうとし、周りの同僚などの仕事進捗状況を見て言葉をかけたりしない。

電話を受けながらメモが取れない。

何度も同じ注意をしてもまったく直らない。

融通が利かず気分変調が激しい。

無礼不躾な態度や言動をして取引先や上司を怒らせる。

決めつけが多く、話をすると不快な気分になる。

冗談がまったく通じない。

ざわついた中で会話が聞き取れない。

話している言葉を言葉として認識できても意味がわからない。

自分のやり方を曲げず、変化や新しいやり方を取り入れない。

これらは一括りに性格や性分、場合によっては無能と思われがちですが、ひょっとしたら『大人の発達障害』かもしれません。

見えない脳の発達の偏りや認知の違いから、自身や周りの人たちにさまざまな困り感が現れてしまう発達障害。

次回はその中でもADHDとASD<自閉症スペクトラム(アスペルガー)>にフォーカスし、なぜそのようなことが起こるのかと、その対処例を書いていきたいと思います。

はじめまして。

メンタル・イデア・ラボの本城ハルです。

長く臨床に携わった経験を活かしたいと今回メンタル・イデア・ラボを立ち上げました。

Mental Idea Lab.と書きますが、Ideaは英語のアイデアではなく、見えない“ココロ”の内面に目を向け、自己と向き合うというギリシャ語が語源になっています。

カタチとして見えなくても、ココロは確かに存在します。では、ココロは一体どこに存在するのでしょうか。

頭の中? 胸の中?

失恋したり、可愛いペットが死んでしまったりなど、苦しい時に「胸が痛い」とは言っても「頭が痛い」とは言いませんよね。

そう、確かにココロの存在を実感していても、目で見ることも実際に触れることもできない謎だらけの不思議な存在、それがココロです。

【心の在処(ありか)】を求め、私は臨床心理士になりました。思考が感情や気持ちを作り出すことに興味を持ち、認知心理学を学び臨床に活かしてきました。

職場などで上手く人と関われない、パートナーとすれ違いばかり起こる、子供と上手くコミュニケーションが取れない、なぜか嫌われてしまう・・・。

これからこのブログで認知が引き起こすコミュニケーションのズレをはじめ、日常的な事柄を心理学の面からコラムを書いていこうと思います。